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Terra | KANA ENDO

+ PHOTOGRAPH | SHINYA RACHI


日常で何気なく使っている消耗品

私たちに写るその物質は

カタチだけを残し

想像の装置へと変身する

この地球という星にうまれた物質たち

遠藤加奈

<プロフィール>

遠藤加奈 えんどうかな

旧清水市生まれ、静岡市在住
1991年 文化学院美術科卒業   油絵を学ぶ
東京で活動後2000年に静岡に帰郷 土と出会い陶芸での表現を始める
http://kana.eshizuoka.jp/
http://kana.eshizuoka.jp/e1140643.html

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良知慎也 らちしんや

静岡県出身/東京住在
流れるままに、成り行くままに 写真を撮ることをしています。
無理のないモノ、コト、ヒトをモットーに。
何かの為ではなく、 フォトグラファーでも写真家でもなく、
現在は、出会うために写真を撮っています。

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展覧会データ

Terra

参加作家:遠藤加奈(セラミックワーク)、良知真也(写真)
会期:2015年3月10日(火) - 15日(日)
時間:11:00 - 19:00
会場:GALLERY UDONOS
休廊日:会期中なし

<イベント>
クロージングパーティー
日時:2015年3月15日(日)19:00〜
参加費:一品持ち寄り

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解説

今まで、自由を求めて抽象的な表現が多かったのですが、ある時ふと思いました。
実は、具象的な形の方が 観る者の物語が、自由にイマジネーションが湧くのではないかと

たとえば、上履きがあります。
今まで使っているものではなく、形だけ投影されたもの(無機質なやきもののウワバキ)
それを見たときに、

ある人は、自分の子供の上履きのことを考え 愛おしみ
ある人は、昔小学校ではいていたなと思いだし 懐かしみ
あるひとは、子供をなくした痛みを思い出し 悲しみ
ある人は、これから生まれてくる子供に 希望を託す

見るもの鑑賞者の物語で、見え方と感じ方が変わってきます。

具象的な形で身近なものほど、イマジネーションやさまざまな感情が自由に湧くのではないか?と思いました。

身近な捨てられてしまうような消耗品にも物語がある。
そして、「Terra」というタイトルのように、この星、地球に必要とされ うまれてきた。
そしていずれは土に戻るのだと思う。
私たち人間もまた。

この星の物質で出来上がったものたち 

写真と陶で  物語を想像してみてください。


文/遠藤加奈

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注:terraは、ラテン語・イタリア語に由来する。テルラ、テッラとも。
陸地、大地、大陸、地球
月の陸。月の海以外の領域。
金星・火星の大陸。地球の大陸に相当する高原。
テルスの別名「テラ・マーテル(母なる大地)」。ローマ神話の神。
例:竹宮惠子の漫画「テラへ」など